2017年07月22日

「椅子を作る人」(なろう版)を読んだ!

今日は久しぶりにネット小説の感想です。

椅子を作る人」 山路こいし様
モーニング大賞受賞作、2017/7/22(本日です)書籍発売!
おめでとうございます!

ネット小説は、書籍になってしまうと削除されてしまう場合が多いので、あわてて読んできました。
私が読んだのはなろう版。
今日の時点では削除されていません。
この作品はカクヨムさんにも掲載されていますが、そちらもまだ読める状態で。
紙の書籍版が出ても、このまま無料でありがたく読ませていただける?

まだ今日読み終えたばかりなんですが……ああ。
ああ。なんか、怖い。すごかった……すごいものを読んだ。
いや、その、もう少し表現のしようがあると思うんですが、読み終えたばかりの今は、そんな言葉しか出てこないような濃い作品でした。

描かれているのは一人の男の狂気。
英国サスペンス風味で、切り裂きジャック事件を彷彿させる猟奇的な事件が、優雅なクラシック音楽に乗って流れていくような。
普通の生活を描写する場面は、限りなく優雅に描かれており、それがまたこの作品の大きな魅力。

高い表現力だけでなく、巧みな構成、そして、豊富な知識がはんぱない。
音楽的なことも、イギリス的な小物などの名称もさらっと入っていて、おそらく、かなりの時間をかけて書かれたのではないでしょうか。

内容はものすごく重かったです。
ひとりの男が抱える卑屈な過去、そして信用していた少年の死。
そして狂気。現実とも妄想とも区別がつかなくなっていくさまは恐ろしく、やりきれない思いが深く残りました。

ネット小説のコンテスト、というと異世界転生ものが強いイメージですが、この作品のような重い作品が受賞した意味は大きいと思います。

軽いノリだけで書かれている作品も読みやすく面白いけれど、こういうしっかりした作品にも、もっと注目が集まってほしい。
こいし先生の今後の活躍をお祈りしています。

すばらしい作品をありがとうございました。






いやあ、すごいものを読んだ後に自分の作品を見ると、なんじゃこりゃだわ。
薄っ! 軽っ! 中身なし! 下手くそ!
あと10年がんばっても、あんな作品書けっこない。
だから私は永遠底辺。お菓子を食べながら耐えよう。
posted by 菜宮 雪 at 18:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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