2016年02月29日

覆面企画7後書きテンプレート

覆面作家企画7、ついに作者名発表!
…………で、私はA09「御嵩城幻夢伝」でした^^ 「蛇神様」と一般に呼ばれていた作品です。
主催関係者様、お疲れ様でした。ありがとうございました。

では、以下、テンプレ回答です。無駄に長いあとがきと御嵩の写真を含みます。

■作者名 菜宮 雪

■サイト名&アドレス 「菜宮雪の空想箱http://www.ac.auone-net.jp/~y-namiya/

■参加ブロック、作品番号、作品タイトル、作品アドレス 前述A09「御嵩城幻夢伝」http://hkmnsk7.tumblr.com/a09.html

■ジャンル  歴史ファンタジー……のつもりです。私らしくなく。ええ、こんなの普通書きませんよ。覆面でなければね。

■あらすじ
御嵩城城主、小栗信濃守である重則は夢に現れる謎の光に悩まされていた。その光は、天下人にしてやるから娘を差し出すよう持ちかける。重則は、父としては娘を差し出したくはないが、武士としては、はるかかなたまで手に入れて戦のない世を願う気持ちもあった。
光の正体は蛇神らしいとわかったが、重則は、その束縛から逃れることはできず、美濃高山城の城主が死んだことをきっかけにへ出陣。
戦は一時優勢だったが――。

■意気込みテンプレを使用された方は、URLを教えてください。
http://yukinotawagoto.seesaa.net/article/430785246.html

■推理をかわすための作戦は?
意気込みテンプレにはちょろっと嘘が入っててですねえ(汗)。
制作日数、実は二か月近くかかっております。
資料集めに時間を取られて。
時代物の作品には必ず探偵のメスが入ると思ったので、時代色のある作品は自分で読み直して同じ表現を使っていないか気を付けました。
得意なのがコメディや、なんちゃってSFというのは本当です。今回はそういうのを出さなかっただけで。
コメディで出していたなら、即日逮捕でしょう!
全力でジャンルフェイクをかけたつもりでしたが、菜宮は時代劇を書けるやつと思われていたことは意外でした。
自サイト内に、「吉原髪切り楼」という時代物があるんですけど、あれは企画作品で、すずさん(F03のすごい中国史を書いた方)のプロットですよ! 私は歴史的知識もなんもなく、所詮は付け焼刃。私は歴史素人です。よく読むと「吉原〜」にも時代に合わない表現などの粗がいっぱい。
……そんな私なので、よくわからない土地のよく知られていない武将を出せば、隠れられるのではないかと(浅はか! めっちゃ当てられとったw)。
ちなみに、御嵩は地元でも故郷でもなく、近くもなくて、城址まで行こうと思うと、自宅から徒歩と電車乗り継ぎで2時間以上かかる遠い土地でした。
これなら隠れられる、いける! ……と思ったんですけどねえ。
私、もよりの大都会は名古屋で、名古屋に出かけた、とブログに書いたりしてますけど、名古屋市民ではありません。名古屋へ出るにもそこそこ時間はかかります。
名古屋からだと地図上でみれば御嵩は近く見えるかもしれませんね。
菜宮はたまに名古屋へ出かけるから、御嵩へいくこともできる、だから、A09は菜宮だと特定されたことは残念でございました。

■作品のネタを思いついたきっかけは?
6月にハイキングで、「みたけの森」というところへユリの花を観に行ったことです。
その時の写真。
mitake3.jpg
そのハイキングコースのオプションとして、みたけの森のすぐ近くにある御嵩城址が入っていました。
私は、そんな城のことなんて全く知らなかったんですけど、せっかく遠くまで来たのだから、まあ行ってみるかと。
そしたら、山の下に看板が立っていて、この城にまつわるお話が書かれていました。

看板の内容を大まかに。
1552年ごろ、御嵩城主、小栗信濃守が高山城主死去の報を訊き高山城を手に入れようと侵攻したが、敗戦し、御嵩城は落城、小栗信濃守は自刃。彼の二十歳になる娘がその時に断崖から身を投げ、廿ケ平、という地名が今も残る……という伝承がある。

はい。これが元ネタです。
写真中央やや左ぐらいに見える真ん中が凹んでいる山が御嵩城址。
mitake2.jpg
この写真ではよくわからないけれど、山頂、御嵩城の本丸跡には変なモニュメント風の展望台があって、そこに立った時、何かね……ゾワゾワしたんですよ。
空気が重い感じ。
御嵩城に限らず、落城した城址へ行くと、ときどきそういう気持ちになってしまうんですけどね……いわゆる心霊スポットかもしれません。
本丸のあったあたりだけ特に重かったです。
この地で果てた人々の苦しみが塊になって漂っているようでした。
一刻も早くこの地を離れなければ、という思いと同時に、この悲劇のことを小説にしてみたい、そんな気持ちが強くなりました。
それで、この企画用に作ることを考えたわけです。
↓御嵩城址に立つモニュメント風展望台からのながめ。
mitake1.jpg

そんな悲劇なら、誰かが小説にしているだろうと思い、帰ってからググってみると、いろいろ良い材料が見つかりました。

拾い集めたその他の伝承:御嵩城の旧城にはもともと蛇神がいて、霧で城を守ってきたが、近くの本陣山へ本城を移した際、その加護がなくなった。
岩村城にも霧がよく出ているという伝説がある。(岩村城の方が有名みたいです)。

小栗信濃守については資料が少ない! つか、小栗って何て読むの? おぐり? こくり? 「おぐりしなののかみ」って読んでいいの? んなことも知らないんですけど、まあ書くには問題ないかと。彼について詳しい地元の方、教えてください!
よく知られていない武将だから、勝手にいろいろ作れる(素人の言うことよのう。。。)と考えて執筆をはじめたところ。うーん……。
たくさんのサイトさんを参考にしましたけど、正しいことが書かれているのかどうかはわからず。
自信たっぷりに城が滅びた年号などを挙げている方もいらっしゃるんですけどね……それは違うと思うのもあって。
確実に信じられる情報がどれなのかもわからず、適当に作ってしまいました。歴史ものをよく書かれる方ならわかっておられると思いますが、いろいろな説がありすぎて。
物見台が北にあったことは信じてもいいかと思っていますが。

以下、参考サイトさま。大まかなものだけ。興味がある方は覗いてみてください。確かに「資料殴り」(あまね探偵の言葉)でしたね。ほほほ。

http://www.geocities.jp/buntoyou/f5/g-f0940mitakehonjinyama.html

http://space.geocities.jp/shirodazyou/cyuunou/filec/mitakezyou.html

http://www.geocities.jp/tonosengoku/indexfile/history.html

http://homepage1.nifty.com/kitabatake/sengoku5.html

http://tenkafubu.fc2web.com/eastmino/kamimura/main.htm

http://www.asahi-net.or.jp/~qb2t-nkns/mitakehonjinyama.htm


■ストーリーの構築において気を使った点、苦労した点などあれば教えて下さい
小栗信濃守の名前がなかなかわからなかったんです。
夏を過ぎてから「中山道みたけ館」へ資料集めに行き、ようやく「重則」だとわかりました。
これは古文書に書かれている名であることが確認でき、間違いないと思われます。
姫の名前は結局わかりませんでした。
参考にさせていただいた文献の中で、「御嵩城興亡」(田中宗平著)では、桂姫となっていますが、作中、途中になぜか松姫との記述もあったので、拙作では松姫としました。
断崖から飛び降りた姫が本当にいたのかどうかはわかりません。
そして、その姫が独身だったかどうかも。
二十歳なら相手がいたと思うのが自然かと。一人娘設定は私の創作です。
すべては伝承で、のちの創作との区別はつけられず。

なお、登場する人物たち、家臣である日比野美作をはじめ、敵方の遠山一族など、登場人物名はすべて実在する名を使用しております。
……知らん名前ばっかでしたわw
かなり調べた上で登場させておりますが、「こいつはこの年代に存在していないだろっ、ボケェ!」などの突込み、大歓迎です。

■削ったエピソードなどありましたか? 作成裏話歓迎です。
字数が大幅にはみ出てしまいまして……仕方なく戦闘シーンは2000字ぐらい削りました。
描きたかったのは戦いのシーンではなく、よくわからないものに翻弄される人間の悲劇。戦闘シーンが減ってもやむなし。
以下、裏話的なとりとめもない妄想です。

蛇神はその後、岩村城主遠山景前に取り付きますが、景前は即座に拒否しため病死。
岩村城は、息子の景任が若くして城主となり、織田家からおつやの方(通称、信長の伯母説が一般的)を妻に迎えますが、これまた蛇神を追い払おうとして病死し、おつやの方が事実上の女城主となります。
城を囲まれたおつやの方も、蛇神の加護を信じることができず、敵方(武田)の要求を受け入れ、敵将秋山虎繁と婚姻することで城を守ろうとしますが、それが織田家の怒りを買い、捕まって秋山氏と同時に処刑。
その後、退屈した蛇神はあちこちさまよい、いろいろな武将にちょっかいをかけて。
蛇神に弟の命を差し出した信長、すべての胎児をささげて天下を手にした秀吉(淀の子は浮気の子という脳内設定)、正室と嫡子を犠牲にした家康など、悲劇は全部蛇神様のせい。世が平和になったら、蛇神様はえじきがなくなり、元の御嵩の井戸へ帰って行って永遠の眠りに……なんて、ありもしないことを妄想していました。
信長の桶狭間の戦いなんて、いかにも超現象っぽいじゃないですか。何らかの神の加護があったとしても不思議ではないような。
人間って、得体のしれない何かに運命を決められて、もがきながら生きている、そんな気がします。

■その作品の続編または長編化のご予定は?
無理。むしろ、誰か書いて―!

■その作品で気に入っている箇所はどこですか?
日比野美作が主の死を見守るシーン。
あと、姫が死ぬシーンも。
主従萌えしてくださった方、ありがとうございます!
余談。日比野美作の年齢はよくわからないんですけど、重則の家臣団の中にその名が残されています。
軍師的存在だったと思われる日比野弾正の子として。
美作が日比野弾正の長男だったかどうかは不明。そして彼のその後も調べきれませんでした。
小栗氏の一派は、御嵩落城後も一部は生き延びていたことはわかっていますが。

■推理期間中、褒められた点は?

「結末がひどくて好き」「情報量がすごい」「骨太」「歴史ものを書きなれている」「読みごたえがあった」など、今回は結構ほめてもらえてほくほくでございました。全力で知ったかぶりした甲斐があったというもの。
でもね……歴史もの、書きなれてないです。がっつりそういうものを読む方の感想はかなり酷評だったようなw
やはり付け焼刃、見抜かれてました。

■推理されてみて、いかがでしたか?
じっくり推理派の方にはほぼ当てられていましたけど、そこそこ隠れられたので満足です。消去法まで残してくださった方もいらして、うれしかったです。Aブロックは簡単でしたよね。
わーい、全員仲良く逮捕ヽ(^o^)丿
同じ時代物、A05御桜さんの作品を見て、これなら隠れられる!と思い小躍り。→あれ?あっけなく御桜さん逮捕!
「儂」という言葉でseedsさん(だったと思う)が疑われていて笑えました。
これ、字数が足らなかったので儂にしただけで。
Aブロックには私が書きそうなのがたくさんあったので惑わされた良い探偵さんも^^
特にA08、A10あたり、作風だけで判断すると私っぽいと思いました。
天菜探偵が作ってくださった棒グラフ、推理としてははずれていても、ものすごく私の特徴をつかんでおられます。あれを作るの、相当時間がかかったんじゃないでしょうか。私が書きそうだと思ったものはすべてもれなく押さえてありました。天菜探偵、ありがとうございます!!
それから、最初に私がA09だとわかってくださった、あまね探偵、すごっ!
半月としないうちに当てられてしまい、残念に思う気持ちももちろんありますけど、そこまで私のことをしっかり見てくださっていたことがうれしかったです。
「夜着」という言葉で私を特定した探偵さんもいらっしゃって衝撃。
……あああ、そうなんですよ、そういうところが歴史を読んでないやつが書いた感丸出し。言葉知らずなんです。時代劇なんかでよく見る、武将が夜寝る時に着ている白いゆかたみたいな着物、あれ、なんて言うんですか? 知らないんで「夜着」でごまかしてあったわけですが、推理材料になっちゃいましたね。ははは。

■正解以外に、あなたの名前があがった作品はありましたか?
結構ばらけました。ツイッター等で候補に入ったものも含みます。最終投票結果だけみると結構当てられてます。
A01災害 
A02灯台(甲殻類だから菜宮との推理に噴きました)
A03透明な水(題名が私のと似ていると。うん確かに。比べてみると「あの、透明な水を、この手に。」うちにも「シミが、そこに、ある。」という作品を置いております; おおう似てるぜ!)
A04溺れ(すぐに菜宮説は消滅)
A05花は(今見たら複数票が入っていました。私は時代劇屋認定されているのか!)
A06蛍火(こんな甘いのは書けませぬ)
A07フローライト
A08 HIKARI(最初はこれを私だと思った方が結構いらっしゃったような。作風、とても似てます)
A10光をこの手に(歩く猫さんが推理であげていた参考作品「先生がまた変な物を」、ああなるほどと。あの作品たしかに、これっぽい)

■あなたの作品の作者だと推理された方はいましたか?
御桜さん、未設定さん、カイリさん、冬木さんもあったかな。

■推理してみて、いかがでしたか?
みるくさんが、うっかりツイッターで流したマリーアントワネットの衣装を見て、私が「みるくさんB06じゃないの?」みたいなことをつぶやいたら、それが本当に的中しており、ニヤリ。
ネジ子さんを逃がしてしまったのは残念。
私を最初に当てたあまねさんを探してさしあげようと思っていたのですが、まったくの見当違いでした。
英字だらけのD07、絶対に英語打ちが得意な彪峰さんだと思ったのになあ。彪峰さん、決めつけ、失礼しました。


■あなたの推理はどのくらいの正解率でしたか?

5割ぐらい?

■この企画に参加して、改めて気づいたことはありますか?
ネジ子探偵によると、私の特徴は、『読点は「てにをは」や連用形がくると高確率で打たれる』のだそうです。
そうなんですか! そうなんですかー!?(自覚なし)
次回は気を付けよう♪


■参加作品の中で印象深い作品をあげてください。

A04「After Pandra -溺れゆく希望ー 冬木さんの作品。沈んで滅びゆく世界。この退廃的な感じ、ものすごく好きです。描写に過不足なく、情景がすんなり頭に入ってきて、感情もじわじわくる。私の中では、この作品の作者だと言われたかった作品、第一位でした。

B04「ダンジョンマスター」 みずきあかねさんの作品でした。ダンジョン経営?のようなちょっとおもしろいお話。次々繰り出される発想が楽しくって。

B06「クビをキレ」 なんか変わった世界観だと思って読んでいるうちに、仕掛けに気が付き、おっ! 

B10「龍呼舞」 五十鈴さんの作品。これも仕掛けが練りこんであって、印象に強く残った作品でした。結末も好き。

C06「甘やかな墓標」 はなふじさんの作品。ミステリーっぽく、何かが起こりそうな雰囲気がたまらない作品でした。

D04「人間スープはキスの味がした」捺さん作。不思議な世界観の中、傷をいやす主人公の物語。現実に戻った時、なあんだ、とは思わなかったんです。私自身も読みながら癒されていたのかも。

D06「佳人薄明」 盲管さん作。すごい、としか言いようのない作品。語彙が豊富なだけでなく、構成もがっつり練られていて。姉の謎が解き明かされすっきり。私があと十年書き続けたとしても、これだけの作品は書けそうにありません。

D09「夏の虫」土岐さん。作中の「とうがねぶんぶん」に全部持って行かれました。おもしろかった! 時代っぽい雰囲気も素敵。

F06「イ●カに●った●年」 西禄屋さん。この題名! 作者さんの遊び心がいっぱい。いかにもコメディっぽくて、しかも、内容も楽しくて。好きな作品です。こういうのも書けるようになりたいです。

他にも気に入った作品、たくさんありましたけど、少々疲れてきたのでこのあたりでやめときます。

■参加作品の中で印象深いタイトルの作品をあげてください。
A05「花は地に落ちて」
C03「きらきら星をさがして」
D01「セイシした闇の中で」
E06「婆婆電光クロスロード」
E08「電子レンジ、ひかる!」

■参加作品の中で面白かった3作品&一言感想、お願いします
これは上に出したので省略です。

■おまけ。最後に
A09として特定されちゃいましたけど、御嵩町の地元民だと思ってもらえて光栄でした。
御嵩城址の最寄りの駅は名鉄広見線終点「みたけ」です。名鉄広見線が廃線危機にあることを知ったのも花見ハイキングがきっかけでした。
現地にはところどころに「乗って残そう広見線」の旗が建てられています。
ハイキングの時に、町役人の方が駅に来ておられて、ハイキング人たちに「どうしたらもっと人が来てくれるようになると思うか」を真剣にたずねておられました。
もよりの駅がなくなってしまったら……そんな危機感がひしひし。
興味を持たれた方は是非、電車で現地へ。
あと、高山城址には行っておりませんでしたが、機会があるならいつか行きたいと思っています。
そちらはJR線がもよりの駅のようです。
高山城も訪問出来たら写真をこのブログに上げたいです。

覆面企画7、本当に楽しかったです。夢のように浮かれた日々でした。
参加させていただき、ありがとうございました。
次回があれば、また参加させてほしいと思っています。
ご一緒したみなさま、いつかまた、画面の中でお会いしましょう。
posted by 菜宮 雪 at 18:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 覆面小説企画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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